気持ちをうまく伝えられない。
言いたいことが上手くいえない。
あったことを忘れやすい。
どう使う?
知り合いが近くでうずくまって泣いていたら、あなたはどうしますか?
私なら心配と感じ、横に行って、相手の目線に合わせて「大丈夫?」と声をかけたりするでしょうか。
こういった場合、「心配」という気持ちを持ち、「大丈夫?」という言葉を用いて相手のことを心配するという流れがありますね。
他人とのトラブルが多い児童は、自分の気持ちが何なのか、また整理して伝えることが苦手なことがあります。「表出した言葉と感じている気持ちのずれ」が大きければ大きいほどその子は困っているでしょう。
対人関係において、相手のことを考えて行動することは必須です。「相手はこれをされたら嬉しい、悲しいだろうから、〇〇と伝えよう」ということがなければ、会話は一方通行となります。 基本的にはそれらの技術を人は経験によって習得していきます。
しかし、特性や養育上の理由でそれらの経験を十分に受け取れなかった子の場合、問題行動として表出することがあります。
これらを受け取るためには、まず「自分はどのような感情なのか」ということを理解し、「相手は今こんな感情かな」という経験に繋げていく必要があります。
この教材は、日常的にあったことを振り返り、自分の気持ちに向き合うための練習になるものとなります。
支援者と「日記」という媒体を通し、一日の過ごし方を共有することで、自分の気持ちについて理解を深めていきます。また支援者が定期的に振り返ることで、自分の気持ちを受け止めてくれる、安定した信頼関係を築くきっかけとして活用してください。
出来ること
- 「おこなうこと」として、1週間分の目標を記入できます。
- 感情とその大きさを記入できます。感情の大きさを数値化することで、 当時の気持ちの振り返るきっかけとなります
- 支援者の振り返りのコメントを記入できます。
使う時の流れ 例
教材ダウンロード
気持ちの大きさについては、別の投稿でまた詳しく説明していきますので、良ければご覧ください。
こご
最新記事 by こご (全て見る)
- SST×うれしく他己紹介をしてみよう - 2020年12月1日
- 「譲る」ことは「言いたいことを我慢すること」ではない - 2020年10月19日
- SST オセロがあると、生きやすい - 2020年9月3日