気持ちの数値化カード

こんな時におすすめ!

気持ちをうまく伝えられない

自分のことを冷静に考えられない

感情がコントロールできない

なぜ気持ちを数値化する必要があるのか。それは、「自分の感情をコントロールしやすくするため」です。

例えば、こういう時がある。

なんでそう感じたのだろう?

子ども
友達が僕のおもちゃを勝手にとった!

この時、その子の気持ちは「怒り」として、表現している。この時の気持ちを振り返ると、大きさは100%中”80%”であった。

次の例を見てみてみよう。

子ども
友達が僕のおもちゃを勝手にとった。その後すぐに謝ってきたけど…

この時のその子の気持ちも「怒り」であるが、気持ちを振り返ると、大きさは100%中”50%”であった。 これは「謝られた」ということが作用している。


これらから、「怒り」一つでも様々なレベルがあることがわかる。これの大事なところは「自分は何に感情を動かされるか」と言うこと。今回なら自分の怒るポイントを知っておくことで、今後その場面になりそうになった時「そういえば以前ここでとっても腹が立ったなぁ」と冷静に振り返るきっかけになります。

自分の感情が悲しいのか、怒っているのか、複合的に入り混じっていることはあります。それらが一度に爆発し、どうしたらよいかわからなくなった時に問題行動は置きます。だからこそ、それを少しずつ紐解いていくことが大事です。

これらを有効的に活用するために一番大きい100%の気持ちと一番小さい10%の気持ちを先に確認しておくとよいでしょう。

最大 と 最低 のラインを大まかに決めることで、「100%ほどでないのはなぜだろう?」と気持ちを振り返りやすくなるためです。

使い方

子ども
今日はN君とケンカして腹立ったなぁ
支援者
“そうだったんだね。数にするとどこに入るだろう?
子ども
“3”ぐらいかなぁ
支援者
前は”4″だったけど何が変わったのかな?
子ども
やっぱり前と違ってすぐ謝ってくれたからかな
支援者
そうか。イライラしたときの気持ちがしっかりわかってよかったね。自分の気持ちを冷静に考えることで、落ち着いて気持ちを伝えることができるよ。またがんばろう
子ども
うん!

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気持ちの数値化カード

気持ちの数値化カード 例

どんな気持ちにも理由があります。それを丁寧に紐解くことも、支援の役割の一つではないでしょうか。

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こご

こご

児童福祉施設職員 子どもの心理養育について日々発信しています。クマノミ生活は1年以上。