他己紹介って知ってますか?
自己紹介ってあるじゃないですか。「自分はこういう人間です」って伝える。
人と人が出会う時に「私の名前は~です」って伝えるのも一つの「自己紹介」ですよね。
「他己紹介」って言うのはご存じの方もいると思いますが、改めて言うと「特定の人をその人に代わって紹介すること」を指します。
これってよく企業のコミュニケーションの場で使われたりするのですが、様々なスキルを使っていてとても有効な取り組みだなって思ったのでSSTとして組み替えてみました〇
「うれしく他己紹介」って何?
一般で企業で行われる際には「情報収集能力」や「まとめる能力」を求められますが、今回はそこを重視しておりません。
今回は「うれしい」という感情に注目して工夫することを狙いとしています。これについては後述しますね〇
まず、他己紹介をする上では前提として情報が必要となります。そのためには「自己紹介」が必須となります。
「自己紹介」とは「自己の開示」とも捉えられます。
自己開示と言うものは聞き手に対して「受容」や「共感」を暗に求められるが、ある種それが満たされないと「不安」にも結び付くと考えられます。
それ程までに自己開示とは開示者にとって心理状態を変動する行為でもあります。
そこで、「他己紹介」という手段が「どのように相手が受け取っているか」ということをダイレクトに繋げると思うのです。
ただ、思ったことをありのまま伝えるだけではソーシャルスキルにはなりません。
ソーシャルスキルトレーニングは「対人関係におけるコミュニケーションの声掛けの練習」です。
そこで「自分が思ったことを相手が気持ちよく受け取るには」という意味で「うれしい」というキーワードが良いと感じました。
「うれしい」と感じる言葉が何か。どうされたいか。そんなことを考えるきっかけになればと思います〇
セッションを構成する条件
対象年齢:小学生以上~
対象場所:特になし
職員:リーダー1人以上
子ども:3人以上
セッション想定時間:30分ほど
項目解説
表紙です。行うことについて簡単に書かれています。今回はポケモン風です笑
行う際に大事なこととしてまとめています。
順番の例を記しています。自己紹介は大体の時間を決めるとよりスムーズに進行すると思います。
その時は「その物事を肯定的に考えるとどう見えるか」ということを職員が変換することが求められます。
例えば「特異な勉強は算数みたいだけど、他は苦手みたい」と言われた時には「苦手なことを知っているからこそ次教えてもらう時はそこから聞けばいいね」と言った具合に。
(こういった変換する技術をリフレーミングといいます)
まとめとなります。心地よく受け止められたという安心感を知る機会となる狙いがあります。
また自分が他己紹介をされた時の気持ちと、相手がどのように感じているかという気持ちを考える機会になれたらと思います。
そして何より、「自分自身で気づかなかった自分の魅力に気づく」ということにも繋がります。
自分以外の誰かに言われることで今まで知らなかった自分を知る機会というのは自己理解をする上で大切な要素となります。
自己紹介が苦手な子は是非活用してみください。
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こご
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