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自分は嫌な気持ちなんだけれど・・・
管理人は社会人になってから、一時期人と関わるのがおっくうになっていた時期がありました。
新卒で、叱られてばかりで何をどうしたらよいのか模索し続ける時期です。
そんな時、そんな自分のもやもやした気持ちを聞いてくれる先輩がいました。
感情を吐き出すことで、気持ちが楽になり、少しずつ色々な人との関係も安定していくようになりました。
私たちは、嫌だという気持ちを表現することに対してためらいをもつことがあります。
一つの理由としては、それをすることでこれまでの関係を崩しかねないと感じてしまうためはないでしょうか。
しかしそれがストレスとなって自分を追い込んでいるとしたら?それはしんどいですよね。伝えることは自分を守るためにも必要なことなのです。
ええ。怖いですよね。だからこそのSSTです。ロールプレイ等の「練習」をすることでいざって時に「こうしたらよいんだった!」と言う安心感につながるのです。
SSTシートの構成
今回のポイントは大きく3つあります。
- 思ったことを伝えることは悪くないこと
- 優しく伝えるという一つの関わり方を知ること
- 「認知のずれ」の共有を
思ったことを伝えることは悪くないこと
私たちは感情を伝えることに非常に虐げられたストレス社会で生きていると思います。
「怒り」という感情は持ってはいけないという風に指導される方も中にはいました。
でも、本当にそうでしょうか?「怒り」であってもそれは大切な一つの感情。それを受け入れずして、その感情はどこに行くでしょう。
それは風船のように身体の内部に少しずつ蓄えられ、いつの日かと爆発する時期を今か今かと待っているだけにすぎません。
「思っていることを伝えること」が悪いのではなくて、「伝え方」に注目する必要があるのです。
このことに関しては、別記事で紹介しています。良ければご覧ください。
優しく伝えるという一つの関わり方を知ること
これが、「イライラしながら伝える」であったらどうなっているでしょうか?
そう。その行動が良くないということを理解はしていても、イライラしている時にその行動をすることはなかなか難しい。
だからこそ安定している、落ち着いている時に「伝えやすい言い方」を練習しておく必要があります。
「優しい声掛け」と言うのはそのうちの一つの手段にすぎません。
「イライラした声掛けではなく、良い声掛けってなんだろう?」と考えた時に、「そうだこういったらいいんだっけ」と知っておくことが大切でしょう。
「認知のずれ」の共有を
SSTをする中で、その子の「つまづくポイント」を理解することができる場合があります。いわゆる「認知のずれがどこにあるか」ということです。
例えば、こういうことはないでしょうか?
彼に必要なものは「投げるということがいけないという理解」というよりも、「時間の使い方の理解」というところがわかります。
人間関係で失敗する子の多くは「認知のずれ」が原因となることが多いです。
「自分はこう思っている」「相手はこう思っている」の違いがわからないからこそ、そのすり合わせを行う。
「こういう気持ちだったのか」「こうしたらよいのか」ということをSSTの中で共有することが大切と感じます。
共有した上で、その子に必要な関わり方を模索することができるでしょう。
セッションを構成する条件
対象年齢:小学生以上(集団の年齢は3歳以上離れるのは言語能力に差ができることが多く推奨しません)
対象場所:部屋内(刺激の少ない場所が理想)
職員:リーダー1人+コリーダー1人(以上)
子ども:1人~4人程度(想定した状況によって変動する。)+見学者
セッション想定時間:20分~40分
複数人で行う場合、セッション参加者と見学者を明確にし、順番で行います。
項目解説
導入の物語となります。パパとの会話の中から「思ったことを優しく伝えること」を実践した男の子の話を書いています。支援者が導入年齢に合わせて読み聞かせしても良いでしょう。
文章を理解できたか、どのように理解していたか、どのように感じたかの質問事項となります。自由記述が難しければ、選択肢で回答するのも良いでしょう。
応用編として、こんな時にどうしたらよいかの練習となります。
まとめとなります。
支援者が答えを必ずしも出す必要はありません。むしろ、私はほぼ答えを出しません。自分たちで考えさせることが多いです。
なぜなら、子ども同士の出来事に関して大人が「こう思う」というよりも、子どもが「こう思う」ということこそ、実際対子どもでトラブルになりかけた時に大切な意見になるからです。
あくまで、支援者は「補助」としての声掛けに留めることがよいでしょう〇
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こご
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